ハードルアーの紹介を・・・と書いてましたが、今日は趣向を変えて思い出話をひとつ。サブタイトル「中紀でのルアーフィッシング」とは随分と内容がかけ離れていますが、どうぞお付き合い下さい。
今でも、ふとした瞬間に鮮やかに甦るあの頃の記憶。楽しいこと、辛いこと、嬉しいこと、悲しいことすべてが、懐かしさに包まれてこみ上げてくる。
1999年から2000年にかけての約1年、諸事情によりアメリカに住んでいた。ほとんど海外旅行を経験したことが無かった私が、いきなり異文化世界に足を踏み入れたときの衝撃。観光ではなくそこに定住するというおそるべき現実。目を背けたいと思いつつ、不自由な英語を必死の思いで操りながらその日暮らしをする毎日。後悔はしなかったが、誰にもぶつけようのない怒りや不安を最初の数ヵ月は溜め込んでいた。俺は何のために生きているのだ?
そんな日々もいつの間にか過ぎ去り、「あ〜釣りがしたいなぁ。」と心から思うようになった初秋。よし、一通りタックルを揃えようか。日本ではすでに廃車になっていそうな中古のカローラを駆って、ショッピングモールへと急いだ。
広大なアウトドア用品売り場の一角に、淡水、海水、エサ釣り、ルアー釣りを問わずあらゆる釣り具が無造作に陳列してあり、いかにも「アメリカ流勝手にしやがれ方式」という感じ。DuelやMegabassなどの日本製ルアーは目が飛び出るほど高価だったので、ラパラやレーベルのクランクベイトとミノー数種をセレクトし、シマノのCuradoというベイトリールと無印の安竿を買った。
住んでいたアパートから車で20分程度のところに湖があり、夕方に早速釣行。昔取った杵柄だろうか、意外と簡単にラージマウスバスが釣れた。沖の駆け上がりや倒木周りに必ず数匹ストックされていて、これは楽しいと調子に乗って通い詰めたが、型はすべて40cm止まり。たまに外道で掛かるホワイトバスはさらに小さかった。
そんなある日、いつものごとくラパラのファットラップを遠投し、グリグリ巻いていると、小さなビニール袋に引っ掛けたような感触。そこで軽く聞き合わせすると、ドスン!という衝撃が体を走り、ドラグが一気に唸り出した。何だ、この潜水艦のような引きは。ひたすら底を突っ走っている。カープのすれ掛かりか? 5分経っても浮上する気配なし。
さらに5分経過しただろうか。腕や肩がだるくなり始めた頃に、やっと不気味な物体が近づいてきた。その正体はナマズ。フラットヘッドという種類らしいが、体高や体幅が日本のナマズと桁違い。こわごわ岸にズリ上げた後、しばし放心状態になってしまった。
決して美しい写真ではないが、迫力が伝わるだろうか。目測で80cmは優に超えていた湖の主。水質が良くなかったのですぐにリリースしたが、あの妙な達成感は今でも忘れられない。
懲りずに次回は海編でも書こうかな。
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Author:nuemi
大阪府在住の36歳。以前はシーバスやヒラスズキを中心に狙っていましたが、最近は中紀をベースにライトゲームを楽しんでいます。魚料理も修業中!
あまりの暑さにつきデイアジングの検証は一時中断。昼間の釣りは命に関わります。秋までは夜釣り主体でアジングを楽しみますのでご容赦を。